諸工芸
よしもり えいこ
日本工芸会正会員


私の技法はサンドブラスト彫刻が基本ですが、そこからさらに発展させて、「線刻硝子(せんこくがらす)」という独自の表現に挑戦しています。
工芸会を通じて、さまざまな技法に触れる機会がありました。なかでも截金(きりかね)技法に出会い、その繊細な線模様、表現の多様性に強く感銘を受け、自分なりの曲線表現を模索し始めました。ガラスは光を透過する素材であり、さらに宙吹き技法によるやわらかなフォルムも特徴です。その特性を活かしながら、風や香り、時間の流れ、空気感といった目に見えないものを「線」で表現できるよう、日々研鑽を重ねています。
~飛鳥クルーズのお客様へ~
青を基調とした作品「空」は、風や空気の流れ、やわらかな光の移ろいを、独自の線で表現しています。「飛鳥Ⅲ」の上質で洗練された空間と調和し、皆様の安らぎのひとときに寄り添えるよう願いをこめて、硝子のもつ静かな輝きをお楽しみいただけましたら幸いです。今後とも、日本の手仕事の魅力にふれていただけますように。


経歴
2004
ガラス工芸作家 竹内洪氏に師事
2007
ガラス工芸教室「砂の詩」開設
2010
第49回高槻市美術展覧会 国際ソロプチミスト賞 受賞
2011
第66回新匠工芸会展 初入選
第40回日本伝統工芸近畿展 初入選
2013
第24回伝統工芸諸工芸展 初入選
2016
第45回日本伝統工芸近畿展 日本経済新聞社賞 受賞
2021
第68回日本伝統工芸展 初入選
2023
第52回日本伝統工芸近畿展 日本経済新聞社賞 受賞
第29回伝統工芸諸工芸展 文部科学大臣賞 受賞
2024
日本工芸会 正会員 認定
2025
第30回伝統工芸諸工芸展 日本工芸会賞 受賞
2026
第55回日本伝統工芸近畿展 大阪府教育委員会賞 受賞

抜けるような快晴の空から降り注ぐ光が、大阪城と満開の桜を包み込んでいました。その美しい情景に魅了され、その景色をガラスに刻み込みたいと制作しました。
サンドブラストによる彫刻と手作業での磨きによって作品を制作しています。約1mm幅の細く線状にカットしたマスキングテープを一本一本丁寧に貼り詰め、彫刻を行います。繊細さと奥行き感を出すためにこの工程を何度も繰り返します。さらに細部まで丁寧に磨き上げることで、光がやわらかく回り込み、磨りガラスならではの美しさを引き出しています。
線刻硝子花器「空」は、花器としてお使いいただくのはもちろんのこと、出窓や光の差し込む場所にそっと置いていただくのもおすすめです。朝のやわらかな光、昼の明るい陽射し、そして夕暮れのあたたかな光――時間とともに移ろう自然光がガラスに溶け込み、そのたびに表情を変えてゆきます。そんな光と色の変化に静かな癒しを感じていただけるのではないでしょうか。
制作年
2023
サイズ
径 20.5cm、高さ 22cm
素材
宙吹き多層外被せガラス
技法
サンドブラストによる線刻
展示場所

取り扱い方法
ガラス素材のため、やさしくお取り扱いいただけますと幸いです。置かれる際やお手にとっていただく際は、安定した場所で扱っていただけますと安心です。
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