陶芸
もちづき しゅう
日本工芸会正会員
1960年生
私は産地の育ちではなく、陶芸の世界には大学(芸術大学)で出会いその道に入った者です。なので、私の創り出す作品はどこの産地の特徴もありません。しかし、それだから何にとらわれる事もなく自由に様々な原料や技法を学び、自分の表現に合わせ素材や技法を考え選び制作し続けてきました。特に、赤や金などの色と艶の無い白い地肌の組み合わせは、表現したい世界の形や図案の中で私の気持ちに繋がる特徴的な作風となっています。
~飛鳥クルーズのお客様へ~
日本工芸会の作家が作る作品は、日本文化の中で培われた芸術性と高度な技を駆使し生まれた世界でも稀に見る高度な作品です。
それを前提に、作品それぞれからあふれる魅力を楽しんで頂けたらと思います。
経歴
1960
東京都に生まれる
1984
東京藝術大学美術学部工芸科陶芸専攻卒業 / 東京・中野に陶芸工房一閑設立、築窯
1986
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程陶芸専攻修了 / 同大学美術学部非常勤講師(93年度まで)
1994
独立 / 陶芸工房一閑にて作陶
1995
日本工芸会正会員に認定(2020年から理事)
2000
静岡・伊豆高原に第二工房設立、築窯
2010
第38回伝統工芸陶芸部会展優秀賞「日本工芸会賞」受賞
2014
第2回陶美展奨励賞受賞
2015
第43回伝統工芸陶芸部会展優秀賞「日本工芸会賞」受賞/第3回陶美展奨励賞受賞
2018
第46回伝統工芸陶芸部会展優秀賞「日本工芸会賞」受賞
2019
第66回日本伝統工芸展最高賞「日本工芸会総裁賞」受賞
2022
第9回陶美展優秀賞受賞
椿の花をモチーフにした作品で、ネガポジの様に反転した色で葉を印象的に文様化し、時の流れをも表現しています。
一周ひと回りご覧頂きその変化も愉しんで頂きたい作品です。
サイズ
径 20.9cm、高 23.9cm
素材
陶土、長石
技法
ろくろ引き成形、鉄彩、赤絵、金彩
展示場所
リドガーデン右舷(11デッキ)
ある年、椿をスケッチして帰った時、脳裏にはいろんな椿の花が楽しげに咲き開いている情景が浮かびました。この扁壺は、茎や葉を図案化する事はやめて、花のみだけを図案化し、全て違う花の文様を幾何学的に配置する事により、その楽しく咲き誇る雰囲気を表現しようと制作したものです。置かれる部屋空間が、この扁壺がある事で楽しい空気が流れだすと良いなぁ と、思っております。
サイズ
幅 31.0cm、奥行 19.3cm、高 20.0cm
展示場所
2022年~2023年展示
※現在は展示していません。
オンラインショップ「ARTerrace」へリンクします
※掲載の作品は展示場所の変更ならびに展示終了となる場合があります。
※「ARTerrace」とは、日本の伝統工芸を世界と未来に繋ぐために、
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