木竹工
かわぎた りょうぞう
人間国宝
重要無形文化財保持者
日本工芸会参与
1934年生
ステータス
重要無形文化財「木工芸」保持者
父、浩一が職人木地師として山中漆器木地を生産する中で、人間国宝 氷見晃堂、松田権六との出会いで、指導を受け工芸作品を制作するようになり、自身もその道に入りました。技術、表現も地方の特徴を生かし、その後も創意工夫をしています。独自の技法の中の1つには、方形の素材を回転させ削り仕上げる作品に加え加飾挽、象嵌、嵌装などがございます。
~飛鳥クルーズのお客様へ~
日本は古来より生活、建築、道具、用具等多種多用に木に親しみ使用してきました。工芸品は使用する事でその良さが味わえ、日常と場の演出にも楽しめる事と思います。
経歴
1934
石川県に生まれる
1964
日本工芸会 正会員認定
1988
千利休手植えの沙羅双樹を以て、茶道具を製作(京都大徳寺聚光院温存)
1990
伊勢神宮式年遷宮 御神宝鏡筥制作
1993
兼六園欅木目沈金食籠 石川県より皇太子殿下に献上
1994
重要無形文化財「木工芸」の保持者に認定
1997
「木の命よみがえる・川北良造の木工芸」文部省特別選定映画完成
1999
紫綬褒章受章
2004
「木と生きる 木を生かす」出版
旭日中綬章受章
2008
伊勢神宮 御神宝轆轤鏡筥製作
2009
本願寺御影堂古材にて記念品制作
2015
全国植樹祭(石川県小松市)にて石川県より欅造華文嵌装盆を天皇陛下に献上
2017
護衛艦「加賀」欅造輪花貴石象嵌盛器 寄贈
2020
金沢港クルーズターミナル「欅造波頭文パネル」製作
現在
石川県美術文化協会 副会長
金沢美術工芸大学 名誉客員教授
金沢大学 非常勤講師
石川県挽物轆轤技術研究所 所長
流れの様な木目に春先を感じ、側部に梅文透かしを施しました。
サイズ
径 29.4cm、高 7.5cm
素材
﨔
技法
挽物
展示場所
イー・スクエア内テレビ側(11デッキ)
船から望むきらめく光や波の情景を思い選定しました。自宅等でこの作品を見たときに、また飛鳥Ⅱに乗船したいと感じてほしいです。側面下方に金波を表し、上方には透かし嵌装で光のイメージや器の軽やかさを表現しました。端反りの深鉢で側面の輪の嵌装は、器物に穴をあけ隙の無いよう金属のリングを嵌める事に苦心しました。下部の波模様は、山中木地挽きの加飾技法の一つで、回転している器物に刃物を振動するようにし模様を付け、金色粉で金波に表現した。どの技法も器を仕上げてからの作業となり苦心しました。
サイズ
径 21.4cm、高 18.4cm
素材
水目桜
技法
挽物
展示場所
2022年~2023年展示
※現在は展示していません。
取り扱い方法
木工芸品は飲み物、食べ物等の使用で洗う場合は中性洗剤をスポンジ(研磨の無い面)、布で洗えます。直ぐに拭き取り、自然乾燥をお願いいたします(食洗機、乾燥機は不可)。
華やかな飛鳥Ⅱで木工芸作品に親しみ船旅の一助になればと選定しました。素材の神代欅とは800年ほど土中に埋没していた欅材で、そのような木材は神代物という。このような木材は、乾燥が難しい。作品制作に使用するには20年、30年と養生が必要です。素材は長年、土中で古色に変化した色味で工芸材料としても貴重です。
サイズ
径 9.6cm、高 15.0cm
素材
神代欅
技法
挽物
展示場所
2022年~2023年展示
※現在は展示していません。
取り扱い方法
木工芸品は飲み物、食べ物等の使用で洗う場合は中性洗剤をスポンジ(研磨の無い面)、布で洗えます。直ぐに拭き取り、自然乾燥をお願いいたします(食洗機、乾燥機は不可)。
オンラインショップ「ARTerrace」へリンクします
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※「ARTerrace」とは、日本の伝統工芸を世界と未来に繋ぐために、
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