陶芸
おがた こずえ
日本工芸会正会員
1974年生
愛知県瀬戸市の「瀬戸染付」を大学で学びました。顔料の「呉須」のコバルトブルーと、自然描写を特徴とするその作風に惹かれて、これまで制作を続けてきました。焼き上がった際に現れる、輝くようなコバルトブルーには、今も変わらず感動します。
染付紫陽花紋瓶は、胴の部分はふっくらと丸く、首の部分は細く長い「鶴首」の瓶です。制作時に最も難しいのは、成形のロクロで首部を挽くことです。下部の丸い部分とのバランスを考えながら、できるだけ少ない手数で挽き上げることがポイントです。絵付けでは、呉須をスプレー状で吹き付けたり、筆で細かい部分を描いたりして、胴の丸い形と紫陽花の花が美しく引き立てあうようなイメージで進めていきました。
柔らかく広がるような呉須の青と、すっと伸びた鶴首の素地の白。色のコントラストや立体としての面白さを、魅力に感じて頂けたら幸いです。
経歴
1974
静岡県藤枝市に生まれる
2000
愛知県立芸術大学大学院陶磁専攻修了 修了制作大学買上げ
2001
瀬戸染付工芸館 研修
2004
第35回東海伝統工芸展 受賞(以降4回受賞)
第51回日本伝統工芸展 初入選
2012
日本工芸会正会員認定
2013
第5回菊池ビエンナーレ「奨励賞」
2020
第46回静岡県工芸美術展 「最優秀会員賞」
2021
第68回日本伝統工芸展入選 染付瓶「朝顔」宮内庁買上げ
2022
未来へつなぐ陶芸-伝統工芸のチカラ展(国立工芸館 他 ~23年)
ホモ・ファーベルの断片-人とものづくりの未来- (愛知県陶磁美術館・愛知)
2023
陶芸の進行形(菊池寛実記念 智美術館・東京)
サイズ
径 12.5cm、高 31.0cm
素材
磁器
技法
染付
展示場所
リドガーデン(11デッキ)
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