漆芸
まつざき しんぺい
日本工芸会正会員
1981年生
得意、特色とする技法は作品にも用いている、螺鈿、蒔絵です。母校の東京藝術大学で学んだ日々で、諸先輩方の素晴らしい名品に触れ感性を磨き、蒔絵螺鈿の装飾技法では小椋範彦先生に師事し、伏彩色技法を研究しました。現在は螺鈿技法の研究を深めるため、夜光貝の原産地である沖縄県で制作を行っています。
経歴
1981
東京都に生まれる
2007
東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻 修了
2009
東日本伝統工芸展 山種美術館賞受賞(奨励賞2013、2019、根津美術館館長賞2015)
2010
日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞
2011
平等院鳳凰堂遺物、瑠璃壺の截金文様復元作業にあたる
2012
東京藝術大学漆芸研究室 非常勤講師(2019まで、教育研究助手2009〜2012)
2013
工芸からKOGEIへ(東京国立近代美術館工芸館)
2016
近代工芸と茶の湯Ⅱ(東京国立近代美術館工芸館)
2017
第57回東日本伝統工芸展鑑査委員(2020)、
DICORATIVE but CALM(Daiwa Foundation Japan House, LONDON)
2019
URUSHI 伝統と革新(石川県立美術館、そごう美術館、MOA美術館)、
FACE展2019日本興亜美術賞展 優秀賞、オーディエンス賞受賞、
BVLGARI MECENATE 優秀作品受賞
2021
沖縄県立芸術大学工芸専攻漆芸分野 常勤講師
2022
絵画のゆくえ(SOMPO)美術館
現在
日本文化財漆協会理事、沖縄県にて作品制作を行う
琉球漆器の技法に見られる朱の色漆と螺鈿で彩る「朱螺鈿」の器をオマージュして制作しており、作者が持つ沖縄をはじめとする南方の異国文化への憧れが表現されています。遠い国のエキゾチックな文化や装飾を思い浮かべる様は、海を渡り旅する飛鳥Ⅱの風景に溶け込みます。
サイズ
高 7.5cm、径 7.0cm
素材
漆、木、大理石、貝、金粉、銀粉、顔料
技法
挽物、蒔絵、螺鈿
展示場所
右舷後方通路(6デッキ)
取り扱い方法
蓋が大理石なので多少重くなっています。また石なので落とすと割れますので、お気をつけください。
自然の中に感じる美しい流れに着目しました。「風波」は風が吹いて起きる波のことで、作品では自然が躍動する生命力を表現しています。波と風両方を連想させる流れは、抑揚を持ち遠くで消えていきます。用途のある形の中で、爽やかな風ときらめく水しぶき、日に照らされた波を思い起こしてもらいたいです。
サイズ
29.0cm、14.0cm、高 15.0cm
技法
螺鈿、蒔絵、平文
展示場所
2022年~2023年展示
※現在は展示していません。
取り扱い方法
作品に直射日光が当たらないようご注意ください。
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