陶芸
わかばやし かずえ
日本工芸会正会員


美術の基礎として絵画も長くやっていましたし、大学では陶器と磁器の両方、好奇心旺盛でイタリア留学でマヨリカ焼、モザイクアートも習得しました。
横浜という陶芸の産地とは離れた場所で制作しています。産地の材料にとらわれず、和と洋、様々な技術と素材など、様々なエッセンスの混在が特徴であり、銀彩と漆を融合させた「銀漆彩(ぎんしつさい)」という私独特の技法が最大の特徴です。
~飛鳥クルーズのお客様へ~
銀漆彩の煌めきに皆様の海の旅の想い出を重ね、眺めていただけたら幸いです。
Buon viaggio in ASUKAⅢ!


経歴
1991
東京藝術大学美術学部工芸科陶芸専攻終了
1993
東京藝術大学大学院美術研究科陶芸専攻修士課程終了
1998
ファエンツァ国立陶芸美術学校卒業(イタリア)
2023
第10回菊池ビエンナーレ大賞受賞
2024
第16回現代茶陶展TOKI織部奨励賞受賞(同2025年)
2025
第65回東日本伝統工芸展東京都知事賞受賞
現在
日本工芸会正会員、横浜市にて制作
作品収蔵
ファエンツァ国際陶芸美術館(イタリア)、菊池寛実記念智美術館(東京)、緑ヶ丘美術(奈良)、土岐市文化振興事業団(岐阜)
受賞・入選
日本伝統工芸展、東日本伝統工芸展、菊池ビエンナーレ展、現代茶陶展、美農茶碗展、備前・現代陶芸ビエンナーレ展、萩大賞展、日本陶芸展、日本クラフト展、笠間陶芸大賞展

コロナ禍以降に感じた心境の変化があり、自身の新しい試みとしていわゆる文様ではなく、絵画的表現を試みました。増していく日々の生活への感謝だけでなく、不安などネガティブな心情なども表現に込め、自身の全てを委ねられる処、そして物を入れる実用だけでなく心情の置き所としての「筥」を制作いたしました。
海や水面をテーマにした絵付けには「命が再生される場所」のイメージも込めました。
ろくろで成形していますが、この大きさの蓋物は蓋と身を綺麗に合うように成形し焼成するまでに細心の注意が必要となります。
歪まないようろくろ成形、乾燥させて綺麗に削っても焼成後に蓋と身がずれてしまい、完成まで至らないものもあります。
「細く切った銀箔を貼り付けた後に焼成する」という工程を2〜3回繰り返し、仕上げに漆を焼き付け完成する「銀漆彩」という私独自の制作方法が一番の特徴です。
漆で仕上げることで銀の硫化を防ぎ、銀箔を重ねた部分に奥行きが現れます。光の反射で多彩な表情を見れるのが特徴です。
~ご自宅、飲食店、会社など人の集まる場所に飾る場合の楽しみ方~
[ご自宅で]
⑴菓子などを入れ食卓で使う。
⑵花器として蓋をずらず、開けるなどして花を生ける花器として使う。
⑶思い出の大切な品々、秘密にしたいもの(手紙、お守り、自分だけの思い出のもの等々)、を入れ飾る。
[光のあたり方で変わる表情を味わう]
⑴銀彩の多い面と白地が多い面がございますので、作品の正面をどこにするかによっても作品の印象が大きく変わると思います。
⑵銀彩は光を反射しますので、窓の近くの自然光で眺める、夜の照明の灯で眺める等々、光のあたり方で輝きを変えます。その違いでも強く輝いて見えたり、落ち着いた印象に感じたり、多彩に表情を変え味わっていただけます。銀漆彩のその多彩な表情を楽しんでいただけたらと思います。
⑶飾り物として、絵画を眺めるように、その時のご自身の気持ちを筥の中に委ねるような気分で眺めていただけたらそれも嬉しく思います。
制作年
2024
サイズ
径 20.6cm、高さ 15.6cm
素材
磁器、上絵具、銀箔
技法
磁土(ロクロ成形)、上絵付け(銀彩、銀箔、漆)
展示場所

取り扱い方法
・漆でコーティングしてありますが、完全に硫化(銀が黒くなること)しないわけではありません。少しずつ変化すること(数ヶ月、年単位)を前提に、楽しんでいただければと思います。
・硬いスポンジで擦ることは銀や漆が取れてしまうのでお避けください。
・花器として蓋をずらず、開けるなどして花を生ける花器として使う際は直接陶筥に水を入れず、別な容器に水を入れていけるとより安心です。
オンラインショップ「ARTerrace」へリンクします
※掲載の作品は展示場所の変更ならびに展示終了となる場合があります。
※「ARTerrace」とは、日本の伝統工芸を世界と未来に繋ぐために、
重要無形文化財保持者(人間国宝)を含む
伝統工芸作家の作品を販売するオンラインショップです。