2023.02.28
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作家情報
村山氏の工房には、貴重な木材が保管されていました。作品に木材を合わせるのではなく、多くが木材を見て何を作るか決めるそう。
最初に大まかな設計図を描き、木目と反りを計算して作り始めます。あとは頭の中の完成図を基に道具のサイズを替えながら彫り続けます。生地が出来上がると拭漆(ふきうるし)の工程に入ります。「耐水ペーパーで研ぐ→生漆塗り・拭き→乾燥」途中でペーパーの番手を細かくしていきながら、数十回もこの根気のいる作業を繰り返し、美しい木目と艶を生み出しています。
船内展示作品も表面の木目の美しさもさることながら、ふたを開けた内側もすばらしいので、ぜひ船上でご覧ください。